監督 脚本： ウォン・カーウァイ
撮影：クリストファー・ドイル
音楽：ダニー・チャン
出演：レスリー・チャン、トニー・レオン、チャン・チェン
製作年度:1997年
これは、ラブストーリーなんだよね。ただ、主人公たちがゲイってだけで。
ノーマル、アブノーマルっていうけど、これは、ノーマルだね。
純粋そのもの。
恋愛ってそうなんだよね、うんうん。
好きなのに、悪態ついちゃったりして、でも、後悔しちゃったりして。
一度離れたのに、戻ってくるとものすごい期待しちゃって。
でも、また、離れていくの分かってるのに、信じようって思っちゃうんだよね。
信じるって言うか期待するって言うかね。切ない。
映像は、なんか心に染み付いてしまう感じ。
生活感が溢れてて。それが、また純粋さを現実にするんだよね。
私が、一番好きな映画だな。
ウォン・カーワァイの映画結構好き。
この作品もそうだけど愛に貪欲なんだよね。
ちょっと、ふんわり空気の中に、貪欲さが隠れてて、気がつくと引き込まれていく。
レスリー・チャンも大好き。亡くなってしまった今も大好き。
このどうしようもないわがままな感じ。気ままに寄ってきたかと思うと離れてしまう。
レスリーの映画は色々見たけど、一番、この映画がいいな。
待ってしまう、追ってしまう、独占欲が強いトニー・レオンもいい感じだよね。
人によっては車酔いに似た感じを覚えるかもしれないけど、
この寄った感じの映像もクリストファー・ドイルの特徴だよね。
音楽のピアゾラやタンゴがまた切なく響くのよね。
静な情熱。
うんうん。やっぱりこの映画いい。
